柏島でサンゴ礁調査 世界規模で実施 きょう潜水
(平成13年5月17日 毎日新聞高知版掲載)

 世界規模でサンゴ礁の生態調査を行うプロジェクト「リーフチェック」の一環として、大月町柏島の海が17日、県内で初めて調査されることになり、16日、同島で参加者のミーティングが開かれた。[古谷秀綱]
 調査するのは、柏島を丸ごと自然博物館にする運動を進めている「黒潮実感センター設立委員会」(事務局長、神田優・高知大非常勤講師)と、地元の大月スクーバダイビング事業組合(福留輝政組合長)。
 リーフチェックは96年にスタート。米カリフォルニア大ロサンゼルス校に本部がある。国内では沖縄などで行われ、昨年は16地点で約200人が参加した。
 調査は17日午前9時から夕方まで、同島北岸・後の浜沖数十メートルで実施。水深3メートルと10メートルの海底に、それぞれ長さ100メートルの調査区域を設定。6人1組のダイバーが潜水し、世界共通のマニュアルに従い、海洋生物の種類やサンゴの被害などを調べる。結果は本部に送って集計し発表される。
 神田さんは「柏島には年間2万人がダイビングに訪れる。しかし潜水によるサンゴのダメージもある。海を利用するだけでなく保護を訴えていきたい。調査は毎年継続する」と話している。