大月町の振興策探る  町職員の学習会が発足 (「高知新聞」 平成11年10月20日掲載)

 幡多郡大月町の職員が、地元の課題や振興会を話し合う学集会「あした」を発足させ、18日夜、1回目の学習会を開いて同町柏島に持ち上がる黒潮実感センター設立構 想について学んだ。
 地場産業の衰退など20年前に約1万人だった人口が現在約7千5百人と低迷する中、 職員が各課の枠を超えて課題や振興策などを話し合おうと町総務政策課が企画。閉庁 後、月1回のペースで▽介護保険制度▽町立大月病院の経営問題▽地元への企業誘致 ▽町財政問題―など、職員が自主的に学習会を開くことにした。
 会には34人が参加。同センター設立準備委事務局長で高知大・高知医大非常勤講師 の神田優さん(33)から構想の具体的内容や、実現した場合の地域振興の可能性など の説明を聞いた。
 参加者は「担当外の事業を住民に聞かれても説明ができる」などと評判はまずま ず。町総務政策課は「地域が衰退する中、町職員に対する住民の目はますます厳しく なっている。一方で期待もされているが、『担当じゃないから知らない』ではなく、 職員皆で問題を考える体制をつくりたい」と話している。