自作劇で振興策アピール
爆笑「ど素人えんげい会」開かれる
(2000.2.6『高知新聞』)

 幡多郡大月町の住民が地域振興をテーマに自作劇などを披露する「ど素人えんげい会」が2月6日夜、同町弘見の町農村環境改善センターで開かれた。
 有志でつくる町イベント実行委員会(谷雅文会長、約70人)の主催。ボランティアや地域振興への提言など、住民が地域づくりに参加する機運を高めようと企画し、1月から準備を進めていた。
 会場では、集まった約700人を前に自作劇「海じい、梅ばあの思い」「大月に来た水戸黄門」の2本を上演。また、お年寄りが解答者として出演するクイズ大会や、女性の舞踏など盛りだくさんの出し物が披露された。
 中でも「海じい、梅ばあの思い」は近年、ダイビングで人気が高まりつつある柏島を舞台に、振興策や環境保全の必要性を町民に訴える意欲作。駐車場不足やごみ問題といった課題を、ユーモアたっぷりの掛け合いで表現する姿に会場から拍手がわき、おひねりが飛ぶ場面も。思わず役者がせりふを忘れて拾い集めるなど、アドリブを交えた熱演ぶりに会場は爆笑の渦に包まれた。

「海じい・梅ばあの思い」 ストーリー
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 柏島地区をモデルにした新たな発想や斬新な発想による町づくりの方策や人々の暮らしについて問いかける物語となっている。
 ストーリーは、年老いた夫婦が島の昔の人々の生き方や暮らしと現代の地域の人々がかかえる現状や課題について問いかけるというところから、場面はスタートする。
 そして、スナックの場面では、地域の将来を担う若者たちが、多くの観光客が訪れる事によって生じる水、駐車場、ゴミ、環境破壊、漁業者との関係などを語り合う中で、先人の築き上げた島の暮らしや自然を守るためにはどのような行動をすればよいか等の方策を考えるストーリーとなっている。
 その方策として「黒潮実感センター」構想が紹介され、観客にも協力を呼びかけた。
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劇の最後に出演者と観客が「ふるさと 柏島」(今回の劇ために作られた)の歌を歌い、感動の中で劇は幕を閉じました。

「海じい・梅ばあの思い」テーマ曲♪

 ふるさと柏島

1. 遠くはるかな山並みが見える
ここはふるさと柏島
磯で遊んだ幼き頃の思い出がよみがえる
友と過ごした幼き頃の思い出がよみがえる
遠いあの日の夢のような思いで♪

2. 遠くはるかな山並みが見える
ここはふるさと柏島
やがて明けゆく光の中へ
こぎ出せ力強く
生命(いのち)の海だ宝の島だ
いつまでもいつまでも 明日を生きぬく子どもたちに伝えよう♪♪

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