人と自然 共存考えよう
10、11日に柏島シンポ
テーマは「里海」
(「高知新聞」6月8日掲載)

 幡多郡大月町柏島の自然の豊かさを知り、人と自然との共存について学ぼうと十、十一日の両日、「柏島シンポジウム」が柏島中学校体育館で開かれる。海洋生物の研究機関設立に取り組んでいる「黒潮実感センター設立準備委員会」(会長=柴岡邦男大月町長)の主催。
 シンポジウムの全体テーマは「里海・身近な自然とともに……」。初日は午後一時に開幕。柏島中生徒による環境学習成果の発表の後、神奈川県横須賀市自然・人文博物館の林公義副館長が基調講演「地域社会と自然博物館」を行う。二時五十分からは橋本大二郎知事、立川涼愛媛県環境創造センター所長(前高知大学長)、神田優黒潮実感センター設立準備委事務局長が加わりパネル討議を行う。コーディネーターは池田誠東洋大学教授。
 十一日は「柏島体験ツアー」と題し、スキューバダイビング体験をはじめ、遊覧船による島巡り、グラスボートでサンゴや魚の観察などを行う予定。神田事務局長は「海洋環境保全と地域振興に、われわれ人間がどうかかわっていくべきかを考えるいい機会です。ぜひ参加してほしい」と話している。シンポジウムは入場無料。体験ツアーはメニューに応じて有料。問い合わせは同準備委(0880・62・8022)。

なお、シンポ・体験ツアー終了後の翌日6/12の夕方6時からのNHK高知放送のニュースの中で、シンポと体験ツアーのことについて神田のインタビューが生放送されます。