知事 スキューバで海満喫
大月町 柏島シンポで体験
(「高知新聞」6月12日掲載)

 知事がスキューバダイビング初体験──。幡多郡大月町柏島で開かれている「柏島シンポジウム」は十一日、島内周辺を探訪する「体験ツアー」が行われ、橋本大二郎知事はスキューバダイビングに挑戦し、さんご礁が広がる美しい海を満喫した。
 海洋生物の研究拠点施設設立を目指す「黒潮実感センター設立準備委員会」の主催。同準備委は、柏島周辺の海を「里海」としてとらえ、人と自然との共生を図ろうと、二日間のシンポジウムを企画。初日はパネル討論などが行われた。
 この日は小雨が降るあいにくの天候だったが、グラスボート、遊覧船などによる自然探訪に、県内外から約七十人が参加。知事もスキューバダイビングに挑戦した。
 海に潜るのは初体験という知事は、ウエットスーツに着替えた後、同準備委の神田優事務局長から指導を受け、船上では緊張した表情だったが、ダイビングポイントに着くと「よし、いきます」と海中にドボン。鼻から息を抜く呼吸法に戸惑っていた知事も徐々に慣れ、水深約十メートルの海中に潜っていった。
 約三十分の水中散歩を終え、船上に戻った知事は「数え切れないほどの魚がいた。水族館では味わえない素晴らしい景色だった」と絶賛。「この環境を保全しながら地域振興につなげていくには、やはりルールが必要だろう」と真剣に語り、「いい経験をしたよ」とにっこり。久々の「大ちゃんスマイル」を振りまいていた。

   潜る際の説明を受ける橋本知事(大月町柏島)