第3回 海洋セミナー大月開催のお知らせ(11/30開催予定)

1. 主 催: 高知大学海洋生物教育研究センター
協 催: 黒潮実感センター設立準備委員会
2. 講 師: 北海道大学水産学部助教授 五嶋 聖治 先生
3. テーマ: ホタテ貝漁業に生態学を生かす (調査・研究が漁業生産にいかに役立つか?)
4. 日 時: 11月30日(月) 午後7時〜9時頃
5. 場 所: 大月町弘見 中央公民館2F
6. 参加費: 無料
7. お問い合わせ先:黒潮実感センター設立準備委員会事務局:0880-76-0026  神田(カンダ)まで

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「ホタテガイ漁業に生態学を生かす」
北海道大学水産学部助教授  五嶋 聖治 先生

ー講演要旨ー

 北海道におけるホタテガイの生産量は年間43万トン、金額にして523億円もあります。もちろん生産量、生産額ともに北海道第一位の大切な漁業資源です。この莫大なホタテガイの生産量を支えるのは漁業者の努力にあることは当然ですが、水産試験場や大学の研究者の基礎的な調査・研究が果たす役割も小さくありませんでした。
 今回の講演では、基礎的な調査・研究(特に生態学という学問)が実際の漁業生産にいかに役立つかを、ホタテガイを例にお話しします。たとえば、ホタテガイ種苗を得るために、ホタテガイ幼生の数を定期的に数えて採苗器を入れる時期を予測したり、ホタテガイの漁獲量を正確に予想するために海底写真を使ったり、大きなホタテガイを生産するために放流するホタテガイ枚数を少なくおさえたりと、さまざまな生態学的知識を利用して、上手な資源管理をおこなっているのです。
 これらの話は単にホタテガイだけにとどまらず、ほかの多くの漁業にも通ずることが多いと思われます。漁業者と研究者が協力して、よりよい漁業のあり方を考えたいものです。

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 今回のご講演が大月町の漁業にそのまま当てはまるわけではありませんが、漁業不振の今、何かヒントとして得るものがあるのではないでしょうか?
 漁業関係者のみならず、関心のある方すべてのご来聴を心よりお待ちしております。
 また、当セミナーを開催しております黒潮実感センターの早期実現には、地域の皆様方の御協力が必要です。セミナー終了後のアンケートと参加者名簿へのご記入に御協力下さい。なお、中央公民館にポストを設置しております。ご意見をお寄せください。