柏島を自然博物館に 支援組織きょう設立
人手、資金不足解消へメンバー募集中

(平成13年6月23日 毎日新聞(高知版)掲載)


・総会に向け、会場となる音楽室に手製の網戸を取り付けるボランティアたち=元町立柏島中学校で

 大月町の柏島を丸ごと自然博物館にする運動を進めている「黒潮実感センター設立委員会」(神田優・事務局長)を助けるボランティア組織の設立総会が23日、事務局のある元町立柏島中学校で開かれる。
 同委は3年前から活動。県内小中高校で海の環境学習会を開いたほか、地元でシンポジウムを開催。漁業者とダイビング業者の関係改善にも尽力している。
しかし専従スタッフは神田さんら2人しかいない上、資金不足が悩み。そこでボランティア組織を結成することにした。
 同委を支える「黒潮実感センター設立友の会」(会長、柴岡邦男・同町長)会員の1人で、各種ボランティア活動の経験を持つ銀行員、山下正樹さん=奈良県大和郡山市泉原町=が発起人となり、4月から準備してきた。
 総会には、東京など県外を含む約40人が参加する予定。会の名称や役員などを決定。翌日はサンゴの観察などを行う。
 ボランティア組織はメンバー募集中。インターネットによる情報発信やセミナーなどの講師、身の回りで行う活動PRなど、さまざまな仕事を受け持つ。問い合わせは同委員会事務局(0880-62-8022)へ。