柏島を博物館化
資金や人材協力 ボランティア組織設立

(平成13年6月24日 朝日新聞掲載)

 島を丸ごと自然博物館にしようと計画している大月町柏島の黒潮実感センター設立委員会に23日、活動を支援するボランティア組織が誕生した。資金や人材面でバックアップ、センターの早期実現に協力する。
 設立委は98年7月、環境保全活動の拠点づくりや地域振興を目標に活動を始め、シンポジウムや海洋セミナーなどを開いてきた。しかし、スタッフ不足や資金難に加え、利害の対立する地元漁業者とダイバー業者の関係修復に追われ、本来の目的の海洋研究や環境教育活動が停滞、センターの設立が遅れている。
 設立総会には、島民や島に魅せられた県外のダイバーら約45人が出席。組織の名前を「黒潮ボランティア・里海」と決め、会員の募集、インターネットでの情報発信、環境教育活動の補助、地元への協力呼びかけなど、資金面や活動面での支援策を出し合った。
 会長に選ばれた米島輝明・柏島地区長は「ボランティアの輪を広げ、活動が順調にいくよう努力したい」と話した。