サンゴの外敵である巻き貝を退治しようと幡多郡大月町柏島で二十九日、ダイバー約二十人が参加して駆除作業が行われた。
柏島に海洋生物の研究拠点施設開設を目指す黒潮実感センター設立委員会(柴岡邦男会長)が主催。近年、サンゴの表面に付着してサンゴ自体を食い荒らす巻き貝、ヒメシロレイシガイダマシが増加しており、それを駆除することになった。
ダイバーはダイビングポイントである同島の後ろ浜の水深三−五メートルの海に潜水。ピンセットで大きさ一、二センチの巻き貝を取った。
作業は午前と午後、二回行い一万七百九十個、約二十キロの巻き貝を駆除。同設立委の神田優事務局長は「全国的にもサンゴの食害は広まっている。被害を受けたサンゴは変色して死んでしまうので、今後も大月町内の潜水ポイントで定期的に実施していきたい」と話している。
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