〜高知県西南部を襲った豪雨によるサンゴへの影響〜
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9月6・7日、高知県西南部を襲った豪雨によって大月町周防形の尻貝海岸に生息するイシサンゴ類が大打撃を受けました。 |
シコロサンゴ 水深5m
海底には泥が約10cmは堆積しており、ちょっとした水の動きで砂煙が立ち視界を遮る。
シコロサンゴ 水深5m
通常サンゴの壁により仕切られた窪みには、砂や泥が少し堆積しているが、
今回の場合にはかなり上まで砂や泥に埋まっていた。
埋まったところのポリプは死んでしまう。
キクメイシ 水深3m
泥の堆積による影響ではなく、単なる白化現象。
ハナガササンゴ(中央部とその下) 水深6m
岩盤の谷部分にあったハナガササンゴ下の茶色い部分はポリプをのばした正常な状態。
中央部は泥の堆積がひどかったのか
ポリプが萎縮してしまったり死滅してしまったりしていた。
ハナガササンゴ
水深6m 萎縮してしまっているポリプ。 脱落したあとも見える。
ハナガササンゴは泥の堆積などには比較的強く払いのけるのだが、
あまりの泥の堆積による死滅かもしれない。
以上のコメントおよび種同定は、大月町西泊にある「黒潮生物研究所」の岩瀬氏にお願いしました。 |