黒潮実感センターNPO法人移行へ 大月町柏島で総会
(平成13年10月30日 高知新聞掲載)

 幡多郡大月町柏島で海洋生物研究機関の設置を目指している「黒潮実感センター設立委員会」(会長=柴岡邦男町長)の総会が29日、事務局のある旧柏島中学校で開かれ、同委員会をNPO(特定非営利活動)法人へ移行する方針を承認した。

 同委員会は10年7月に黒潮実感センター設立準備委として発足し、会員は27人。魚種1千種類といわれる海域の調査、サンゴ群生地の保護活動などを行ってきた。昨年8月から現名称となり、島全体を自然博物館として交流の場にする構想を進めている。

 定期総会に当たる同日の会には15人が出席。神田優事務局長が、NPO法人化によって社会的信用が高まることなどを説明した後、認可申請することを承認した。
 同事務局長は「法人化されれば周知を図るなどして、今後の活動の弾みにしたい」と話している。
 同委員会は来年中に申請手続きを行い、書類審査を経て年度内にも認証を受けたい意向だ。