<第11回 海洋セミナー大月開催のお知らせ>

テーマ ・モイカ(アオリイカ)を増やす試み -その1-
     ・地域活性化に向けた黒潮実感センターの取り組み
日 時 12月14日 (金)
     午後7:30〜9:30
場 所 すくも湾漁協 柏島支所2F
講 師 黒潮実感センター設立委員会
     事務局長 神田 優
主 催 黒潮実感センター設立委員会

講演要旨
 モイカ(アオリイカ)は食味に優れることから高値で取り引きされ、地元漁業者の中でも特に高齢者の近場漁業として有効で、貴重な現金収入となっています。
 今年は近年になく豊漁で、ふだんモイカを釣らない漁師もこぞって釣りに出かけています。しかし水揚げの落ち込みがつづいた近年、漁業者からは、ダイバーの増大が産卵を妨げているという声があがっていました。
 これまでアオリイカの繁殖生態はまだ十分にはわかっておらず、水揚げ高のデータもほとんどありません。黒潮実感センター設立委員会ではモイカを増やす試みとして今年度、柏島海域で地元漁業者とダイバー有志の協力のもと、モイカの産卵床を設ける実験を行いました。その結果、シバ魚礁に非常に多くの卵のうが産み付けられているのが確認されました。同時に設置した人工海草産卵床も、来春、自然の海藻におおわれた産卵床として効果が期待できます。
 セミナーでは実験成果を水中映像等を使って地元漁業者の皆さんに公表し、アオリイカをふやすための環境整備の必要性を訴えたいと思います。
 また黒潮実感センター事業部が行っている、柏島の積極的な活性化をめざす「里海市」のこころみを紹介し、今後島をどう守り活かしていくのか、皆さんと一緒に考えることで、黒潮実感センター設立委員会の取り組みを理解してもらいたいと考えています。
 関心のある多数の皆さんのご参加をお待ちしています。