12月14日、すくも湾漁協柏島支所にて「第11回海洋セミナー大月」を開催しました。今回のテーマは「モイカを増やす試み その1」と「地域活性化にむけた黒潮実感センターの取り組み」でした。地域に密着した話題で柏島だけでなく、遠方からも漁業関係者、地域おこしに取り組んでいる方など43名の方が参加されました。
セミナーの中では今春、黒潮実感センターで設置したモイカの産卵床や産卵の様子などの水中映像もご覧いただきました。大きなモイカのペアが産卵のため、シバに次々に集まってくる様子や、モイカが卵を生みつける瞬間をまじかにとらえた迫力ある映像、シバが真っ白になるくらい産み付けられた卵の塊に会場から驚きの声があがりました。
また、黒潮実感センター事業部で地域の活性化を目指して取り組んでいる「里海市」については、黒潮実感センター事業部部長の黒田一男氏からも里海市の意義を説明、住民への参加呼びかけがありました。
セミナー後の意見交換では、漁業関係者から「藻場がなくなってしまった原因は何か」「モイカは産卵場所としてどういったところを好むのか」といった質問や、他地区の漁協婦人部の方から「黒潮実感センターの地域に根づいた取り組みを知り、柏島をうらやましく思った。自分の住んでいる地区にもぜひ話をしに来てほしい」という発言もありました。以前より交流のある土佐清水市の海遊館や大方町の砂浜美術館、大月町の黒潮生物研究所など高知県西南地区を拠点に精力的な活動をしている団体からの参加もあり、地元柏島の人との交流も生まれて、和気あいあいとした楽しいセミナーになりました。
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