大月町柏島の黒潮実感センター設立委(神田優事務局長)は、中学生向けの海の環境教育副読本「黒潮実感!島が丸ごと博物館 大月町・柏島」1000部を出版した。A4判14ページでパソコン用CD付き。まず町立大月中学で使ってもらい、県内外の中学校にも広く配布する方針。
神田さんのほか、同町の財団法人「黒潮生物研究所」の岩瀬文人所長、高知大農学部教授らが執筆し、地元漁業者やダイビング業界団体などが協力した。県のこうちフィールドミュージアム推進事業の一環として委託を受け、350万円で出版した。
副読本は柏島の暮らしや海の環境、住んでいる生物と生態、伝統漁業や海洋レジャーとその課題などを多角的に紹介。柏島で味わえる体験学習なども説明している。CDはほぼ同じ構成だが、海の生物が生存競争を戦うための体の仕組みや戦略、海洋レジャーの問題点などを詳しく説明。パソコン画面で読み進めるうちに、最新の学説にも触れることが出来る。
神田さんは「中学生向けだが、小学生にも分かりやすく、大学生も十分満足できる内容。新学習指導要領で減った理科の内容を補い、子供のやる気を伸ばすのが狙い」と話す。
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