柏島サンゴ礁 リーフチェック ダイバーや高知大生ら
(5/27 毎日新聞(高知版)掲載記事)


 サンゴ礁の生態を世界規模で調査する「リーフチェック」プロジェクトに参加している「黒潮実感センター設立委員会」(事務局長、神田 優・高知大非常勤講師)が25日、大月町の柏島北岸の後ろの浜で海中調査を行った。
 リーフチェックは96年にホンコン大学を本部としてスタートした国内では今年、沖縄や奄美地方など延べ25カ所で実施される。
 柏島の調査は昨年に続き2回目で、今年は県内外のボランティアダイバーや高知大の学生ら約20人が参加。後ろの浜の沖数十メートルも海底に長さ100メートルの調査ラインを1本ずつ設定。ダイバーがラインに沿って海底の様子や魚の生息状況、サンゴの状態などを調査した。
 結果の詳細は米国カリフォルニア大学で集計されるが、神田事務局長は「とくに水深3メートルで貝によるサンゴ被害が目立った。今後も害を与える貝の駆除を続けたい。また沖縄で大発生しているオニヒトデが土佐清水市沖でみられるが、柏島周辺でも警戒したい」と語っていた。

 【写真】柏島沖でリーフチェックを行うダイバー(黒潮実感センター設立委提供)