〜船底から海中観察 クリアカヌー好評 大月町柏島〜

 幡多郡大月町柏島のNPO法人「黒潮実感センター」が、自然体験ツアー用に船底が透明なシーカヤック「クリアカヌー」を6艇導入。海面を進みながら海中のサンゴや魚を観察でき、利用者に好評だ。

 クリアカヌーは全長3・6メートルで2人乗り。傷の付きにくいポリカーボネイト製の透明な船底から海中をのぞき込める。専門家の説明を聞きながら、魚を脅かさず浅瀬や藻場に近づけるなどのメリットがある。

 このほど宿毛市沖の島で行われた文部科学省などの体験型環境学習推進事業「子ども達(たち)の海」でも、地元の小中学生6人がクリアカヌーを体験。光が当たる方向によって、エメラルドグリーンと濃い青に色が変わって見えるソラスズメダイなどを観察した。

 同センターは7月2日に沖の島で開く「第2回子ども達の海」の参加者(小学3―6年生)を募集中。参加無料で定員(12人)になり次第締め切る。

 またクリアカヌー体験はないが、7月23、24の両日に「シュノーケリングと夜の生き物観察」(小学3―6年生、定員30人、参加費5000円)を、9月10日に「魚釣りと郷土料理学習」(小学3―6年生、定員20人、参加無料)も開催する。

 申し込み、問い合わせは同センター(0880・62・8022)。

 【写真説明】船底が透明なクリアカヌーを体験する子どもたち(宿毛市沖の島)

(高知新聞 2005年06月28日 掲載)